7月10日、日経ビジネス課長塾®夏講座、(可視経営協会共催) 「すぐできる生産性向上 業務プロセスの改善力研修 可視経営技術5つの手法」がスタートしました。 同講座は、
・全3日の集合研修
・各日程の間の「eラーニングを利用した自己学習・実践期間」
を組み合わせた研修で、7月10日はこの集合研修の1日目でした。

働き方改革は、関連法が4月に施行され、もはや“待ったなし”の状況です。このためか、受講者の皆様には一種、使命感といっても良いほどのモチベーションの高さがあり、講師としては会場の温度が「1、2℃上がった」ように感じられる『熱い』研修となりました。主催者一同、盛況を収めることができましたことに、受講者の皆様への感謝の気持ちとともに、続く2日目、3日目に向け、一層カリキュラムの充実をすべく、気が引き締まる思いです(あくまで研修講師の主観です。また、なお、会場にはきちんと冷房が効いておりましたことを補足いたします)。

●受講者からのご質問

今回の研修で寄せていただいた質問の中に、「これは、どの企業でもとても悩んでいらっしゃることだろうな」と思われるものがありました。良いご質問でしたので、この場で質問内容をご紹介し、講師の見解もお伝えします。

Q.「働き方改革の取り組み、可視化・改善の取り組みをなんとしても成功させたいが、取り組むことを渋る職場のメンバーもいる。彼らのモチベーションをどのように上げていけばよいか」
A. そのメンバー、実は、仕事(業務)に対してごく真面目な人なのではないでしょうか。 これらの人には「仕事が忙しいのに、それ以外のことに手を出して良いのか」という不安があるようにも思われます。

実のところ、働き方改革の取り組みは『業務』として行うべきことなのですが…(法規制ができたのですから、なおさらのことです)。そこで、『業務の一環』として活動を行えるように、お墨付きが得られるように、職場の環境を整えていってはいかがでしょうか。何が「目的」でどのくらいの「目標」に向けて活動するか、「どのように」取り組むか、「何時」取り組むのか、などを「職場の共通認識」にできるようにしてみましょう。「毎日○○時から△△時までは、可視化・改善の取り組みをやろう」など、職場内で「やって良いんだ」という雰囲気を盛り上げていくことも効果的です。

またこれは、仕事を評価する立場の方、上の役職の方に向けても似たことが言えます。上司に「メンバーがこれだけの成果を出してくれました」と逐次報告しましょう。そしてその成果について、上司からメンバーを直接褒めてもらえるようにしましょう。 「上司に褒めてもらえた」「活動を後押ししてもらえている」という実感は、職場全体の意識向上に殊の外効果的です。このときのポイントは「小さな改善でも、改善は改善」ということです。仮に効果が小さく見えてしまったとしても、まずはできることから改善を実践することが大事です。また、小さな改善が積み重なれば、それが大きな改善に発展していくことも大いにあります。改善に報奨を出す制度を設ける企業もありますが、そこまでせずとも、「お褒めの言葉をかける」くらいならすぐにできるはずです。是非、メンバーの成果を上司に伝えてあげてください。

働き方改革とは、「誰かがやってくれるもの」ではありません。「やっておいて」と指示を出すだけのものでもありません(そもそも名前からして、「働かされ方改革」でも「働かせ方改革」でもなく、「働き方改革」です)。自らのこととして、具体的な取り組みを行っていくのが大事なことです。

当研修にあたり、ますます講師として頑張らねば、と思わされるご質問でした。