人と仕組みの「変身」がこんなにシンプルなストーリーで「狙い通りの成果」が上がり、活動への自信と信頼感が広がっていく姿は頼もしい。

さて、どんな課題をどうしたのでしょう。

1. 巷の課題と対策

(1) 少子高齢化  対策:人手不足と高齢者の再雇用
(2) デジタル時代 対策:EU化(エンドユーザの活躍化)
① DX(デジタルトランスフォーメーション) 
対策:従来型活動の効率化に加え定量管理 + ニューノーマル(人と仕組みの新常態化)へ
② RPA(ロボテックプロセスオートメーション)
対策:ユーザ主役で投資対効果を計りながら自動化の推進
③ リモートワーク化:進めることはアウトプット評価を可能にする。その他一切、管理は不要。労使共に了承が必要。
(3) デジタル時代のシンプルな対策(前項①~③の太字)の解決で十分

2. 現実的課題とは……やりたくない!(本心)

(1) やらなくても困らない(守り)
(2) 何とかなるだろう(本心)
(3) 面倒くさい(本心)
(4) 自分のクビが危うい(リストラ)
(5) 忙しいから時間がない(言い訳)

3. 方法的課題とは……魔法の術(あり)

(1) 効率化活動をやっても一過性に終わる
(2) ベンダー技術に頼りすぎで中途半端
(3) 自立活動と言うだけで自立が出来ていない
(4) AIだ、自動化だ、とどう進めるかがない
(5) 育成が弱く変革の意欲を継続できない

以上、3つの方向からの課題解決をするには、
(1) 経営方針と決意の程度を明示する
(2) 仕事の属人化からの脱皮活動(仕事の実態把握)を重視する
(3) 解決策は各自が多かれ少なかれ改善活動を行ってきた実力を生かして推進
(ここから提示するシンプル技法で十分対応できる)

代表取締役社長 石橋博史 プロフィール
1962年から26年間、自動車機器メーカーに勤務。1986年、株式会社システム科学を設立、代表取締役に就任。業務改革の実践および支援ツール「HIT法」の開発・導入・コンサルティングを推進する。2010年、「業務プロセス可視化法およびチャート作成システム」で特許を得る。2011年3月、一般社団法人可視経営協会を設立、代表理事を務める。著書に『最少人数で最強組織をつくる』(ダイヤモンド社刊)など多数。